先日のC100で初頒布、またM3では10/30開催の秋M3が初出しとなります、サークル Lazward 様のStoryBoxシリーズ非公式アンソロジー『すとぼづめVol.3』に「ギヴ・ノスタルジア」「紅の花嫁」「約束の調べ」の3曲の歌ってみた(と弾いてみた)で参加させていただきました!
(M3での頒布スペース: Lazward 様 第一展示場 A-12b / 黒-049)
こちらの『すとぼづめVol.3』(通称:すとぼアンソロ3)は、民族調物語楽曲シリーズである「StoryBoxシリーズ」のアンソロジーなのですが、冊子112p(!?)・楽曲アレンジCD収録曲23曲(??!)という、大ボリュームの作品になっています!
いずれも「StoryBoxシリーズ」への愛が溢れた作品群なのですが、特に楽曲アレンジCDは原曲を知らない方でも十分楽しめるようになっていますので、民族調楽曲or物語音楽がお好きな方ならぜひお手に取っていただいて損はないかと思います…!✨
(一口に楽曲アレンジCDといっても、原作側のらずりPによるセルフアレンジや、ボカロカバー、歌ってみた、演奏してみたと大変多岐にわたった内容になっています!♬)
こちらのページでは、私が参加させていただいた「ギヴ・ノスタルジア」「紅の花嫁」「約束の調べ」の3曲について、裏話というかあとがきのようなものを書いてみたいと思います。
※楽曲のネタバレも含むかもしれませんので、できればすとぼアンソロ3の該当曲を聴いていただいてからお読みいただくことをおすすめします!
ギヴ・ノスタルジア feat.空華オキ
さて、ここからはそれぞれの曲についての話を…、と、その前に、なぜ3曲も参加させていただくことになったのかという経緯をですね…(笑)
元々の予定としては、夏コミ(C100)で同時頒布になった『Lazward Collection』にも2曲参加させていただくことになっていた関係で、こちらのすとぼアンソロ3については1曲のみでの参加の予定でした。
その1曲も以前にらずりさんからリクエストをいただいていた「紅の花嫁」にする予定だったのですが…。
■空華オキさん
— らずり@コミケありがとうございました!🎵活動10周年企画🎉 (@elazuri) June 5, 2021
Libra/Rebra
アンヴィエの水
紅の花嫁
古の賢者
大地の歌姫
絞れなかった!笑。テクニカルな曲も歌い上げるイメージと伸びやかな歌声からこんなチョイス!なんとなくfure(.+)楽曲が合いそう聞きたい!紅の花嫁とか歌ってみろ曲だけど絶対かっこいい。だがしかし本命はアンヴィエ←
すとぼアンソロ3は「紅の花嫁」で参加しようかと思うのですが、、、ということでらずりさんに打診したところ、「紅の花嫁」が好きなら絶対に好きだと思う、と届いたのが原曲「約束の調べ」の動画でした。
いや、あの、私が好きじゃないわけがないのでは…?(完全に策にはまる)
ということで、「約束の調べ」が収録されている『Story Box -真紅の書-』をお迎えして「紅の花嫁」とどちらにしようか悩もうとアルバムを聴いていたところ、同じく真紅の書に収録されていた「ギヴ・ノスタルジア」に盛大に転びました。イントロでもうだめでした。抵抗できるわけがなかった(笑)
そこで3曲で迷ってるんですが…と改めてらずりさんに打診したところ、気づいたら3曲の収録セットが手元に…という流れで、結局選べずに「(せっかくのらずりP10周年のお祭りだし…)」と3曲とも歌ってしまったという…なぜこんなことになったのか未だに全然わからないんですが、いずれも本当に好きな曲なので悔いはないです(笑)
さて、「ギヴ・ノスタルジア」の話をしたいと思います!(笑)
「紅の花嫁」と「約束の調べ」はレンメインの楽曲ですが、「ギヴ・ノスタルジア」はリンメインの楽曲ということで、実は3曲の中で一番どういうアプローチで歌うか迷った曲でもありました。
というのも、これまで「歌ってみた」をさせていただいた鏡音曲って大体レンメインだったりレンパートを振っていただいたりしていて、それこそ、らずりさん含めたコラボ譜『夢咲く世界、永遠の夜明け』の私のパートの仮歌もレンくんに歌ってもらったりしていたので、実はリンちゃんの表現をどう自分の中に落とし込むか、というのがそこまではっきり定まっていなかったんですね。
『Lazward Collection』のほうでは「大地の歌姫」というリンレンデュオ曲を1人で歌わせていただいたのでそちらの経験を活かすという手もあったのですが、「ギヴ・ノスタルジア」の音域が高めだったということと(ハモでB♭5がたくさん出てきたときにはどうしようかと思いました笑)、楽曲から漂う砂塵舞う荒野を彷徨う旅人のイメージを表現するには…ということで、今回のような表現になりました。
原曲とはまた違う「ギヴ・ノスタルジア」になったと思いますので、ぜひ聴き比べていただけたら嬉しいです✨
普段はメインパートを録ってからメインの表現に合わせる形でハモパートの歌を収録しているのですが、この「ギヴ・ノスタルジア」に限ってはハモの情感が全体の郷愁感のポイントになりそうだと思ったのでハモを先行で収録しています。個人的にはBメロのハモパートの動きがとても好きです。
いや、でも、「ギヴ・ノスタルジア」、改めて原曲を聴くと本当に私の好きな要素しかない…(笑)
紅の花嫁 feat.空華オキ
さて、当初の本命だった「紅の花嫁」です(笑)
この曲はものすごい勢いで拍子の変わる変拍子曲で、原作側のらずりPも認める(?)「歌ってみろ」曲だったりするのですが、問題は変拍子だけではなく…。。。
「ギヴ・ノスタルジア」もかなり装飾音符のある曲だったのですが、「紅の花嫁」は輪をかけて装飾音符の多い曲で、この楽曲独特の廻るようなリズム感を表現するには欠かせない要素だったので、なるべく全部拾えるように意識しながら歌ってみました(装飾音符がもりもりで1小節に17音も入っていたのを見た時にはちょっと笑いました)。
ちなみに、リズムで一番苦戦した箇所は架空言語パートでした。特にメインの架空言語のところ…。。。
あと原曲ではあまり主張していないのですが、楽曲のラストに超高音コーラスがあって…私は譜面を見て初めて気づいたのですが、見た瞬間「(あっ、これ歌えないかもしれない)」と思いました…最終的にはがんばりましたが。。。笑
らずりさんがmixを担当してくださったのですが、今回の私のバージョンではばっちりコーラス部分も聞こえるようになっているので、聞いて笑っていただけたら嬉しいです(?)
さて、この「紅の花嫁」と後述の「約束の調べ」を含めたウェステリア三部作には、StoryBoxの他のシリーズ同様に色々な解釈があるのではないかと思いますが、私はこの「紅の花嫁」は伝承でもありながら、「語り部」の一人称視点も色濃く出ている歌でもあるのかな、という気がしています(途中で紅の花嫁ちゃんが歌うパートもありますが)。
なので、特に2番以降については「語り部」の心情を表現できるように、ということも意識しながら歌ってみました…(がどうだったでしょうか…)。
約束の調べ feat.空華オキ
「紅の花嫁」はフルでの音源公開がないので、こちらの「約束の調べ」のほうからのアプローチで、できるだけ両方の曲について書けることを書いてみたいと思います(できるかな…)。
楽曲の順番からいくと、ウェステリア三部作としてもすとぼアンソロ3の収録順と同様に「紅の花嫁」→「約束の調べ」になるわけですが、「約束の調べ」の歌詞をよくよく見ると…もしかして「紅の花嫁」で物語は解決していないのでは???ということに思い至るわけです。
まだきっと「君」には「彼」の言葉は届いていない…?
なおかつ、「幾度も」というワードから、もしかしてこの世界(あるいはその都だけかも?)は過去と未来とが連環になっているのでは…?ということを想像して、「約束の調べ」にも「紅の花嫁」は続いているというような方向性で表現できないだろうかということで、「紅の花嫁」のフレーズ感やリズム感を意識した形で歌ってみたのがこの「約束の調べ feat.空華オキ」になります。
なので、ちょっと「約束の調べ」としてはあまり正統派の歌ってみたではないかもしれないと思いつつ…。
ちなみにこの方向性で歌ってみて、一番うまくはまったかな?と思ったのは2番のAメロ~Bメロかな?と思います。個人的にとても好きな箇所でもあります。
あとこちらの「約束の調べ」では、もし歌ってみたをさせていただけるならぜひバイオリンも弾かせてください!とお願いしてバイオリンを弾かせていただいたのですが、まあ好き放題やらせていただきまして…本来のストリングス譜面だけでなく、オクターブ上のフレーズも弾かせていただいたり、アコーディオンパートが好きすぎて弾かせてほしいとらずりさんに頼み込んだり…mixしてくださったらずりさんには本当に頭が上がりません。
らずりさんから載せろと言われていそうな気がするので、アコーディオンパート音源を置いておきます。こんな動きをしていました🎻(ちなみにアコーディオンパート部分の編曲担当はらずりさんだそうです!)
というわけで、大変とりとめなく書いてしまいましたが、この3曲も収録されている『すとぼづめVol.3』(通称:すとぼアンソロ3)は、らずりさんのサークル「Lazward」様のBOOTHでも通販受付中です!
もしまだ聴いてないよ、という方は、この機会にぜひお手にとっていただけたら嬉しいです!!✨